けっこう昔に読んだ本なんですけど、最近読み返したらあらためてすごい面白かったので紹介させていただきます。
作者の「河原正敏」氏は『修羅の門』で有名な方です。
今更説明しなくてもご存知ですよね?
ジャンルは海洋冒険活劇となっていますが、三国志的要素や科学的要素が含まれる作品になっています。
今ならなんとKindleで1~2巻が無料で読めます!
気になる方はこの機会に読むことをおすすめします。
マジで面白いよ!
海皇紀の紹介
海皇紀のあらすじ
陸に領土を持たぬ海の一族、その守護神”影船”を操る謎の男ファン・ガンマ・ビゼンの正体とは!? 川原正敏が描く壮大なる海の冒険浪漫、満を持してここに発進!
失われた技術で造られた「ニホントウ」を背負った謎の男『ファン・ガンマ・ビゼン』と謎の少女『マイア』の二人の出会いからストーリーは進んで行きます。
主人公もヒロインもどっちも謎かーいって感じですね…
キーワードとしてでてくる『イルアンジャ』という言葉がいったい何を示しているのかが話の中核となりますね。
海皇紀の登場人物(序盤の主要人物のみ)
ファン・ガンマ・ビゼン
主人公。
「ニホントウ」を持つ。
格闘術、剣術はかなりの腕前。
海の一族の守護神『影船』の八番艦の船長。
『ルファ』という名の鷹を従える。
マイア・スアル・オンタネラ
ヒロイン。
序盤ではその素性は謎。
なんとなく想像はできましたけどね。
トゥバンと共に『イルアンジャ』を探して旅をしている。
トゥバン・サノオ
『森守』と呼ばれる怪物(?)を唯一撃退に成功した大陸一の伝説の兵法者。
故あってマイアと『イルアンジャ』を探す旅をすることになった。
海皇紀で一番の怪物はこの人だよ!
ニッカ・タンブラ
ファンの右腕のような男。
常に冷静な態度をとる。
すごく気が効く。
海の男なのにカナヅチなのはご愛嬌。
カザル・シェイ・ロン
ウォルハン国の王。
かつて大陸の東半分を征した『興武王』の再来と呼ばれる。
ファンにはとある一件で一億ゴルドを支払う約束をすることになる。
かなり無謀な計画を実行するため、ファンいわく『大馬鹿』。
アル・レオニス・ウル・グルラ
大軍師『チャダ』の弟子。
すごく頭の切れる人。
のちにカザルの軍師となる。
海皇紀の見どころ
ファンの素性は?
なぜ『影船』八番艦をまかせられている?
など、ファンの謎が少しづつ紐解かれていくのが一つの見どころです。
どんな時も動じないファンの人柄、周りの仲間から慕われている様子にも好感が持てますね。
それでいて、どこか抜けているのが魅力的です!
序盤で登場する人物との出会いと謎が後々大きな物語への伏線となっていくので、読み始めると止まらなくなっちゃいます。
ファンとマイアの関係も少しづつ変わっていくのが少年誌らしい展開ですね。
ファンとカザルの掛け合いも漫才みたいで面白いよ。
一つの謎が解かれていくと、更に次の謎に繋がっていくという展開がすごいです。
海皇紀の魅力(ネタバレ注意!)
海皇紀の魅力はなんといっても登場人物が魅力的なんです!
ファンはいつもどこか抜けているんですが、それも演技の部分が多く本当はすごく頭の切れる天才です。
相手の2手3手先を読む力がすごいので、相手はファンの手のひらの上で操られているようになります。
途中でそうなのかなーと思ったとおり海王の息子なのですが、本人も全然気にした様子はありません。
むしろ一番びっくりするのはファンの実のお母さんの見た目でしょうか?
これはコミックスで確認してくださいね。
マイアも最初は自分のコトばかり考えている少女でしたが、いろんな経験を得て周りのことを優先して考えれるように成長していきます。
いつの頃からかファンのことが好きになっていますが、素直になれないのがいじらしい。
そうこうしている内に、ファンってば違う女性と婚約しちゃうしね…
主要キャラ以外にも登場人物のほぼ全てがなかなか味のあるキャラなんですよ。
皮肉屋のニッカとか、ファンを盲信的に慕っているジンとかね。
人物の魅力以外にも、修羅の門ばりのアクションもさすがですよ!
単調なコマ割りで分かりやすいながらも迫力のある展開は河原先生ならではですね。
河原先生は商船高等専門学校「航海科」出身のため、船の造詣がすごいんです!
海王を決めるレース『王海走』のときの船の迫力といったら他では真似できませんよ。
個人的にはこの『王海走』の話が一番手に汗にぎる展開で好きでした!
あとはかなりのネタバレになっちゃいますが、ジンとの別れの話は涙なしには読めませんよ…
何回読んでも泣けてきます。
そんな海皇紀ですが、他にも魅力はたっぷりです!
今なら1巻・2巻がKindleで無料で読めるので、ぜひ読んでみてください。
スマホでもPCでもKindleのアプリは無料ですしね!
でも読んだら続きが気になっちゃうこと間違いなしですので気をつけてくださいね。
全45巻と大ボリュームで読み応えがありますが、一気読みしちゃうぐらい引き込まれる作品です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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